最近、増えつつあるカラー専門店。
先日のお客様との会話で
こんなエピソードを教えていただきました。
どうやら、お店側とお客様とでトラブルになっていたそうなのです。
お客様側の主張としては、カラー専門店なのだからカラーに特化しているわけで、カラーのことなら何でもできるだろうという主張だったそうです。
私は、「なるほど!」と思いました。
確かに、お客様の主張通り、「専門店」なのですから、当然カラーに関して知識と経験が豊富で、スペシャリストが希望を叶えてくれると思ったのでしょう。
でも、実際は違うんですよね。
ここで言う「専門店」とは、カットやパーマなどは「しない」、「カラーだけを扱っている」という定義です。
まあ、多くの方々は「カラーだけのお店である」という認識でいるとは思うのですが。
しかし、同じ言葉1つをとっても、
人それぞれ解釈の仕方が違うんだなと
面白い事例だなと私は思いました。
また、カラー専門店だから何でも扱っているのかというと…
調べてみたところ、同じカラーでもヘアマニキュアやヘナ、ブリーチなどはしていないところが殆ど。
アルカリカラーだけに絞られたお店だということです。
一般的な美容室に比べれば、シャンプーやドライヤーなどを簡素化されてるため、短時間で低価格帯の施術となっているんですね。
いや〜安い!
では、その価格でも髪や頭皮に負担をかけないケアをしてくれているのかと言うとそこは疑問が残ります。
これは私の考えですが、カラー専門店だからダメージは少ないという考えはあまり持たない方がいいと考えています。
位置的には、「ホームカラーよりはいいかな」くらいという考え方の方が正しいのではないでしょうか。
カラーについて、それぞれの考え方はあると思います。
私は、このアルカリカラーが髪や頭皮に与える影響は大きいと捉えているので、根元からしっかり染めたい気持ちは分かりますが、だからといって地肌に薬をつけていいということは全く違うと考えます。
だから、地肌につけないようにコームで塗りますし、アルカリや過酸化水素がなるべく残らないようにケアして差し上げています。
値段が高くてもちゃんとケアしてほしいという方のために、美容師側ができることは最大限やっていきたいと考えているので妥協はしません。
だって、今を見ているのではなく、
5年後10年後を見据えているのですから。