「突然かゆくなる」はなぜ?知っておきたいヘアカラーとジアミンアレルギーの話

2025年09月30日 23:13

​はじめに

いつも美容室でのヘアカラーを楽しんでいただき、ありがとうございます。

今日は、ヘアカラーをする上で切っても切り離せない成分「ジアミン」について、少し詳しく、そして分かりやすくお話ししたいと思います。

​「名前は聞いたことがあるけれど、詳しくはよく分からない」という方も多いのではないでしょうか?

長く安全にヘアカラーを楽しんでいただくために、ぜひ知っておいていただきたい内容です。

​1. そもそも「ジアミン」って何?

​「ジアミン」とは、ヘアカラー剤(特に白髪染めやおしゃれ染めなどの酸化染毛剤)に含まれる染料の総称です。

代表的なものに「パラフェニレンジアミン」などがあります。

​なぜこの成分が使われているかというと、「役割がとても優秀だから」です。

​◯少ない色素で濃く染まる
​◯色持ちが良い
​◯色々な色味を作れる

​特に、白髪をしっかり黒や茶色に染めるためには、現時点ではこのジアミンの力が欠かせません。

私たちがきれいな髪色を楽しめるのは、実はジアミンのおかげでもあるのです。

​2. 何が問題なの?(アレルギーのリスク)

​優秀なジアミンですが、一方でアレルギー反応を引き起こす原因(アレルゲン)になりやすいという性質を持っています。
​よく「花粉症」に例えられますが、アレルギーの仕組みは「コップの水」と同じイメージです。

​ヘアカラーをするたびに、体内のコップに少しずつアレルゲンが溜まっていきます。

​コップの大きさや、溜まるスピードは人それぞれ違います。

​ある日突然、コップの水が溢れたときにアレルギー症状が出ます。

​つまり、「今まで20年間染めていて平気だったから、私は大丈夫」とは限らないのです。

​3. こんな症状が出たら要注意!

​もし、カラー中やカラー後に以下のような違和感を感じたら、それはサインかもしれません。

​◯頭皮がピリピリ、チクチクする
​◯カラーをした日の夜や翌日に、頭がかゆい
​◯頭皮が赤くなる
​◯まぶたや顔が腫れる

​「体調が悪かったのかな?」と見過ごしてしまいがちですが、回数を重ねるごとに反応が重くなることがあります。

無理をして染め続けると、重篤な症状(アナフィラキシーなど)に繋がる可能性もあるため、決して我慢はしないでください。

​4. これからもカラーを楽しむためにできること

​「じゃあ、もう染められないの?」と不安に思う必要はありません。リスクを減らしたり、ジアミンを使わない選択肢もあります。

​◯頭皮につけない塗り方(ゼロテクなど)
薬剤を頭皮にべったりつけず、ギリギリから塗布するプロの技術で、ジアミンの吸収を最小限に抑えます。

​◯ノンジアミンカラーを選ぶ
ヘアマニキュアやヘナ、塩基性カラーなど、ジアミンを含まないカラー剤も進化しています。

「明るくしたい」「しっかり染めたい」など、ご希望に合わせて最適な提案をさせていただきます。

​おわりに

​ヘアカラーは、気分を明るくし、自分らしくいるための素敵なツールです。

だからこそ、私たちは「ただ染める」だけでなく、「5年後、10年後のお客様の頭皮と髪の健康」を守りたいと考えています。

​もし今、少しでも頭皮に不安がある方は、カウンセリングの際に遠慮なくご相談ください。

お客様一人ひとりの体質と希望に合った、一番安心できる方法を一緒に探していきましょう。

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