普段から何気なく使っている言葉。
その言葉、もしかしたら相手に不快な思いをさせてしまっているかもしれません。
みなさんの中に、「本当ですか?」という言葉を無意識に使ってらっしゃる方いませんか?
会話の中で、驚いたときや相づちのように使うと便利なんですよね。
私自身も、この「本当ですか」という言葉を意識せずによく使っていました。
なんの違和感も無く…
しかし、ある時お客様から指摘されました。
「あなた、その本当ですかって言葉、やめなさい。」
…んっ??
その瞬間は何を指摘されているのか、何がいけないのか意味がわかりませんでした。
お客様は続けます。
「わたは、あなたとの会話の中で嘘なんて言わないわ。「本当ですか」って言葉は、目上の人やお客様に対していい言葉ではないのよ。」と。
確かに!!
正に、パラダイムシフト。
「本当ですか」は疑念を抱く言葉。
これは尊敬語ではなく失礼にあたる言葉です。
にもかかわらず、今まで言葉の意味や伝わり方を全くといっていいほど、気に留めたことはなかった。
その方はその後亡くなられてしまったのですが、あの時に教えていただいお陰で、今は滅多に使うことはありませんし、本当に感謝しています。
これはもう、指摘されたのではなく、指摘していただいたのです。
また、上司からお食事に誘っていただいた時に、何が食べたいか聞かれ、
「焼肉でいいです。」と返答。
「失礼なヤツだな」と一喝されてしまいました。
またまた??
何がいけないのか、わかりますか?
「焼肉でいいです」。
そう、「で」の部分。
上司から私に対して何が食べたいか聞いているのですから、
「私は、焼肉が食べたいです。」が正解です。
相手によっては、「あなたと行くならまあ、焼肉で我慢してやるか」と言われているように受け取る方もおられるということです。
上司から私に「焼肉でいいか?」という案に対しての返答なら「焼肉でいいです。」でも良いかもしれません。
しかしこの場合、やはり誘っていただいているわけですから、
「ありがとうございます。嬉しいです!私は焼肉が食べたいです!!」
と答えるのがベストアンサーだと私は考えます。
そのほうが上司も気分がいいと思います。
他にも、まだまだ知らないうちに使っている言葉がたくさんあると思います。
世界一難しいと言われる日本語。
しかし、日本人である以上、正しく理解し使えたほうがいいに決まっていますし、それができる人はスマートで素敵ですよね。
その人の性格や考え方、つまり心が言葉となって表れてくる。
私は仕事に関わらず、日常から「言葉」というものに意識を向けて、大切に使っていきたいと考えています。